2009年 2月22日(日)、増田会長率いる14名がスータウンピイ孤児院を訪問しました。
私たちの今回の支援は、サイクロンの義援金として5万9000チャット(日本円にして4万7000円)お米4トン(900ドル)とお菓子と文房具(一人約2ドルで297人分)。お米とお菓子は現地で調達し、また折り紙と高松北ロータリーのメンバーの善意で集った衣服(ダンボール13箱)を支援物資として寄附をしました。物資を確実に届けるのに大層苦慮すると聞いていましたが、私たちのバスの前を支援物資を載せた車が先導する形で孤児院に向かい、確実に届けられました。
施設に到着すると約300人の子供たちや先生方が迎えてくれました。
セレモニーが始まり真ん中に私たちのロータリークラブの旗、向かって右にミャンマーの国旗、左に日本の日の丸を掲げました。真ん中に大僧正が座りその前に4トンのお米、左側に子供たち、子供たちの前にはお菓子と文房具を置き、衣類はすべて箱から出し折り紙も一緒に並べました。
増田会長は、「昨年サイクロンがあったが、みんなは元気ですか。」と激励し、僧正は、「ありがとう」の感謝の意と、「これからも続けて欲しい」という願いの言葉を述べられていました。
一昨年訪問した黒田会員が当時の写真のファイルを差し上げた時の大僧正のとてもうれしそうな表情が忘れられません。
この孤児院は私営ですべて大僧正の腕にかかっています。生活費となる収入源はすべて寄進に頼らなければならない。院が所有している田は5ha。それでは到底まかなえないので田を借り20haの田を子供たちの使える手をすべて労力に代えており、その汗と涙で収穫したお米が2ヶ月分にしかならないそうです。お米を主食としている人たちにとって欠かすことのできないお米を、ここでは1日に150kgが必要(50kgを3回炊いている)であり、当クラブが寄進したお米は1ヶ月分になります。改めて、訪問してよかったと思います。
また、一人ずつお菓子を渡しました。どの子もどの子もうれしそうに両手を差し出し、もらったお菓子を胸に抱えて小走りに自分の席に戻っていきます。「ここではどんなに貧しくともどんなにわずかなものであってもきちんとみんなに分け与えてくれる。一人ひとりを見ていてくれる。」この分け隔てのない愛が信頼感となりこの環境の中で、穏やかな笑顔でいられるのだと思いました。
最後に折り紙を教えたり、折り紙で遊んだりしながら少しの時間楽しみました。
今日のこのひと時は、いつの日か子供たちが大人になり日本を思い出してくれたとき、楽しい記憶となって心に残っていることと思います。
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