本日は増田会長が所用でお休みですので直前会長の真屋が代行して会長報告をいたします。
日本でも最近、格差が広がってきていると議論されておりますが、アメリカの格差に比べればまだかわいらしいものです。アメリカの格差はここ十数年来どんどん広がり続けていて、特に経営者の給与がとてつもなく高額になってきています。あのビッグスリーの経営者達の高給振りには驚かされました。ロータリーからみれば、あの高額な給与は一体どういうことなのかと訝しくなります。
ご存知の通り、ロータリーの根本は仕事を通じて社会に奉仕するという職業奉仕にあります。職業奉仕と訳していますが英語はVocational Serviceとなっています。神の声というところからきており、神が与えたもうた使命という意味があります。「天職」ですね。これが私達には少しわかりにくいところなのですが、この精神はプロテスタントの精神だと思われます。勤勉質素倹約を大事にして、自らの利益や快楽のために金儲けをするのではないということになります。このようなことを考えますとあのアメリカの経営者達はこのロータリー精神からも異質ではなかろうかと思います。
日本はあのようなアメリカとは国の成り立ちから違っており、わりと格差のない平等な社会であったわけで、特に戦後のあの経済成長では世界で一番格差のない理想の社会であったと評されています。現在は百年に一度という厳しい大不況の大波が押し寄せてきておりますが、これからも、そのような伝統を引き継ぎ、比較的格差の少ない社会であり続けて欲しいと願っております。
以上
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