今年の最後の例会となります。百里の道も九十九里をもって半ばとするという言葉がありますが、半分を終えてもまだまだ始まったばかりのように思っています。

　今月始めのクリスマス家族会に当クラブがお世話したカンボジア生まれのダーニチさんという女性に参加してもらいましたが、手紙がきました。ダーニチさんは日本男性と結婚して今は村地ダーニチに名前は変わっていて高松にすんでいます。その手紙には、日本に来て日本人は愛国心が薄いというような感想をもっていましたがその後社会人となって様々な出会いや経験をして、考えが変わりました。日本人は自己の利益より、社会の利益の精神が大変発達しており、自分の国を愛し、誇りを持っています。私は日本人と結婚して高松にいますが子供がうまれたら日本人として育てたいと思っています。そんなことを書いてきたんです。

　それを私流に解釈をしますと、現在の日本は生活保護をうけている世帯が１００万世帯をこえて、最悪の状態ですし、更に、自殺も年間３万人を超えて一向に減る様子がありません。また教育の衰退や少子化など日本の現状には悲観的なことがよく言われます。そして、様々な事件などが報道されております。しかし、それでは犯罪が増えたのかといえ殺人事件や犯罪などは日本はやはり、世界で一番少ないし、ここ数年は犯罪の件数が減ってきております。世界のホテルの評価でも日本人はマナーと清潔さではダントツです。幸いといいますか、かろうじてといいますか、みんなで一生懸命働くとか、辛抱するとかというような文化が根っこではなんとか残っているのだと思います。だから、ダーニチさんも社会に出てそんな感想をもったのでしょう。私たちはそんな日本の良いところを大切にし、もっともっとそんな文化を広げて行くこともロータリアンとしての役割ではないかと思います。これで今年最後の会長報告を終ります。