こんにちは。暑い日が続きますが、会員の皆様には夏休みなどでそれぞれリフレッシュされたことと思います。私は動かずに高松でじっとしておりましたが、それでも大変な暑さで今でもぐったりしております。
さて、サンアントニオからの短期交換学生のお二人はこの8日に日本を立ち無事、テキサスに帰っております。二人のうちの一人、アンディ君を二日ほど私は預かりましたが、その感想を二つほどお話します。
一つは、日本の漫画というのはなるほどすごい影響力があるなあということです。アンディ君が古本屋に寄ってほしい、日本の漫画を買いたいというのです。帰ったらそれを読みながら大学で日本語を勉強したいというのです。私は漫画本は疎いのでそれで息子達と相談して漫画を選んでもらい、数冊彼にプレゼントしました。テキサスの片田舎でもそんな日本の漫画に興味があり漫画で日本語を勉強したいという人がいるというのはこれは金銭には換えられない大変なことだと実感いたしました。
もう一つは、国家ということです。アンディ君はメキシコ人でもともと両親はメキシコに住んでいたのですが今はアメリカに移住しています。そしてお父さんは毎日メキシコとの国境を往復してメキシコにある自分の経営する会社に通っているのだそうです。どうしてメキシコに住まないのだろうかと聞いてみると、どうもそのあたりの国境周辺の町は麻薬などの取引があるらしく治安が悪いようなのです。治安が悪ければそれを少しでも良くしようとすればいいのだがと私たちは思うのですが、アメリカに移住するようなのです。もともとテキサスはメキシコの領土だったのだから国境とか国とかという意識はあまりないのかもしれません。でもアメリカと違ってメキシコはマヤ・アステカ文明という歴史があります。だからそんな歴史というか伝統というかアイデンティティを大切にしてもっと母国を大事にすればいいのにと思うのです。反面教師というわけではありませんけれど、私たちは日本のことを良く知りもっと大切にしなければと思う次第です。
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